握り締めた愛情の絹糸を綱にしよう

とある解離性同一性障害罹患者の随想録

恋愛至上主義に適応できない自分が大嫌いだ

恋愛をすると、自分が汚れていくような感じがする。
自分が欲しいものは、こんな低次元なものじゃないと強く思う。


恋愛なんてものは、低俗で低次元なものにしか見えない。気持ち悪い。


「別に私じゃなくても女だったら誰でもいいくせに」
「理想や好みに合えば誰だっていいくせに」
「どうせ恋愛感情なんてもんはいずれ冷めるんでしょ」


こんな取り替え可能なのが恋愛至上主義

 


自分に女らしさや女性としての魅力や素晴らしさを他人に褒められたりするのが一番嫌。
自分でも女らしいところはあるし、女性にしか持ち得ないものを持っているとは思うけど、それを他人にアピールしたくもないし、認めて欲しくもない。
自分だけが知ってたらいい、自分だけが認めていたらいい、自分だけのものにしておきたい。

 


自分が男と付き合ってキスしたりセックスしている姿が想像出来なかった。
「この人好き」と思っても彼氏にしたいとかキスしたいとかは一切思わない。
更にセックスするなんて事が一番想像出来なくて、「したくない!気持ち悪い!」という感情もなく、ただただ「?」が出て来るだけ。性嫌悪はない。


相手に「手を繋ぎたい」「キスしたい」と思われるのが嫌。
セックスに至るまでの前段階の為にしたいんだとしか思わない。

 


根本的に恋愛感情を向けられるのが怖い。嫌だ。気持ち悪い。
私から何かを強引に奪い取られる気がして怖い。
見返りや要求に、好意という名の袋を被せて、良いように綺麗なように見せてるだけにしか見えない。


物心ついたときからずっとそう思ってる。
「私は貴方に何も求めてないのに、貴方は私にこれ以上何を求めるの?」と、精魂尽きた気持ちになる。

 


恋愛感情を持った時の思考は分かる。
思考という考え方だけなのでそこに感情は伴っていないから、そう考えてしまう事に対しての理由は分かる。


ただそれが恋愛「感情」かと聞かれると確実に違うと言える。

 


ちょっとでも世間一般の「恋愛にまつわる幸せ」が自分にやって来そうになると、相手を痛めつけたくなる。
自分と一緒に居る事で幸せそうにしてる、楽しそうにしてる相手を見るとイライラする。殴りたくなる。

 

2013/07/22