握り締めた愛情の絹糸を綱にしよう

とある解離性同一性障害罹患者の随想録

本当の人生の始まり

ブレない自分だけの軸みたいなものがどうしても欲しくて、何があっても不変の軸がずっと欲しかった。

 

お前は芯がないと散々怒られ続けて、でも芯の持ち方は教えてくれなくて、どうしたらいいのかずっと混乱していた。

 

芯がないのがどうして悪いことなのかもわからなくて、私も芯が欲しくなったけど持ち方がわからなくて、本当にどうしたらいいかわからなかったから自分で考えろと言われて、どんどん本当にどうしたらいいかわからなかった。

 

みんな一緒に考えるとかアドバイスくれるとかしてくれなくて、ずっと孤独だった。

 

自分一人で自分を支えられない時が多くあったから、その時の指針となる軸がわかっていれば、時間は掛かっても立て直せるはずだから。

 

自分が誰とかわからなくなる時も多くあって、私は何をすればいいかわからなくなるとか、もう勘弁して欲しい。
自分が消え入りそうで、居なくなってしまいそうで、本当に怖いから。


私は自分をもっと知りたい。

 

今まで自分を後回しにして蔑ろにして放置してきたから、これからは自分を沢山構っていってあげたい。

 

自分に関心を向け続けてあげたい。
褒めてあげたい、認めてあげたい。
愛してあげたい。

 

私はずっと愛されたかった。

 

だけど今はもう愛してくれる人と一緒に居られるから、次は自分で自分を愛してあげる時だ。


ここまで約3年。
早いようで長かった。

 

でも、本当の人生の始まりはここからな気がしている。